« プラナリア(山本文緒) | メイン | 五年の梅(乙川優三郎) »

2004年4月12日

対話篇(金城一紀)


関わった人が次々に死んでいくという友達の話に耳を傾ける男を描く「恋愛小説」、余命いくばくもない男と、その男の代わりに人を殺したKを描く「永遠の円環」、元妻の死の知らせを聞き、遺品を受け取りに行く老弁護士と、同行する男を描いた「花」、3つの短編を収録。

どの話も読んでいてふわふわした感じを受けた。現実に足がついていないような、そんな感じだ。作者の意図もよく分からなかった。ただ読み始め、読み終わった。そこから心に伝わってくるものがあまりなかった。唯一、最後の「花」には共感出来るものがあった。老弁護士に、28年前に別れた妻が残したものは・・・。人の心はどんな時にも変わりなく、ただ一つのものを見つめ続けることが出来るのだ。ちょっとじんときた。

ゆこりん : 08:26 | コメント (2) | トラックバック (2) | 作者別・・か他

このリストは、次のエントリーを参照しています: 対話篇(金城一紀):

トラックバック

» 「忘れるなんて、ありえるのか?」 from ▼▲37-84▼▲
「対話篇」を読み終える。 やはり映画化された「花」が一番“刺さる”。 病魔に襲われた青年・野崎と老弁護士・鳥越の鹿児島まで続く回想を伴う旅。 多少映画... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2004年12月 4日 20:57

» 対話篇 金城一紀 from 苗坊の読書日記
対話篇 オススメ! 「恋愛小説」 僕は大学の同級生で誰とも関わろうとしない学生に、話を聞いてほしいと頼まれる。 彼に関わるものは、必ず「死」が訪れ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年6月21日 00:31


コメント

こんばんわ^^
私も「花」大好きです。
男2人がそれぞれ悩みを抱えていて、一緒の時間は短かったかもしれないですが、絆が出来たのではないかと思いましたね。
感動しました。
TBさせていただきますね。

投稿者 苗坊 : 2006年6月21日 00:32

>苗坊さん
(^コ^)(^ン^)(^ニ^)(^チ^)(^ワ^)
いつもありがとうございます。
「花」は印象的でした。
この作家さんの本は全然読んでいないので、また何か
読んでみたいと思っています。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年6月21日 16:33