« 死亡推定時刻(朔立木) | メイン | むかしのはなし(三浦しをん) »

2005年5月13日

神様からひと言(荻原浩)


中途入社した会社はどうしようもない会社だった。不本意な異動で「総務部お客様相談室」へ回された佐倉涼平。そこでの日々は頭を下げることばかりだった。辞めるに辞められない・・・。はたして生き残るためにはどうすればいいのか?サラリーマンの悲哀を描いた作品。

利益優先。原材料は出来るだけ安くする。お客様の苦情は聞き流す。創業者の思惑とはまったく別の方向に突っ走る珠川食品。そこには本気で会社のことを考える人間なんてだれもいない。こんなに極端な会社は現実にはないと思うけれど、似たような会社ならありそうな気がする。最後に涼平がとった行動は・・・?普段ふんぞり返っているお偉方をぎゃふんと言わせるのは痛快♪楽しい作品だった。

ゆこりん : 19:43 | 作者別・・おぎわらひろし