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2005年9月 5日

おまけのこ(畠中恵)


天城屋が真珠を預けた櫛職人の八介が何者かに襲われた。襲ったのは誰なのか?そして真珠も行方不明。おまけに鳴屋も迷子になって、長崎屋は大騒ぎ。若だんなの一太郎が事件解決に乗り出すが・・・。表題作を含む5編を収録した「しゃばけシリーズ」4作目♪

一太郎は体が弱く、佐助や仁吉はそんな一太郎を大げさなほど心配する。栄吉は菓子作りが下手だ。みんないつもの通りなので、読んでいてほっとする。起こる事件は何だか不思議な事件ばかりだが、一太郎は持ち前の鋭さで見事に解決していく。5編の中では「こわい」の話がよかった。人の心の隙にすっと入り込んでくる「こわい」は、その名の通り怖かった。だが、シリーズ4作目となるとちょっとマンネリ化のような気がしないでもない。でも、それでもこれからも読み続けたいと思う魅力がこの作品にはある。このシリーズがこれからもずっと続くことを願っている。

ゆこりん : 19:31 | コメント (2) | トラックバック (3) | 作者別・・はたけなかめぐみ

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コメント

ゆこりんさん、こんにちは。

“マンネリでもいいから、ずっと続けていって欲しい”
私もまったくもって同感です。
この「しゃばけ」で描かれている江戸の世界が、
いつまでも浸っていたい、読み終わらなければいいのにと思うような
居心地の良さなんですもん。

若旦那が嫁取りする日が来るのか、栄吉の菓子作りは上達するのか(笑)、
早くも続編が楽しみです♪

投稿者 七生子 : 2005年10月 5日 12:36

七生子さん、こんばんは♪
ホント、居心地いい作品ですね~。
読んでいて楽しくて楽しくて(*^▽^*)
若旦那、これからどうなるんでしょう?
お嫁さんになる人はかなり大変だと思います(^^;

投稿者 ゆこリん : 2005年10月 5日 18:45