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2005年11月 1日

魔王(伊坂幸太郎)


まるで腹話術のように、他人に自分の思っていることをしゃべらせる能力を持った兄がいた。その兄を慕う弟がいた。兄は、急速に支持率をあげる政治家犬養に危機感を抱き、彼に近づき自分の能力を使おうとするが・・・。

世の中の流れ、それがいつのまにか変わっていても、人は気づかないことがある。そして、その流れに流されまいとしても、いつのまにか流されていることもある。それがある特定の人間の仕業だとしたら?シューベルトの歌曲「魔王」のように、だれもその存在に気づかず、気づいたとしても歌曲の中の子供のような運命をたどるとしたら、これほど怖ろしいことはないだろう。兄の行動に弟はどう反応するのだろう?期待と不安が入り混じった気持ちで読み進めたが、とても難解な作品で作者の真意が見えなかった。

ゆこりん : 20:31 | コメント (10) | トラックバック (11) | 作者別・・いさかこうたろう

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コメント

GREEからリンクで飛べなくてしばらく来れませんでした。
伊坂さんの『魔王』は本屋で見たときに手を伸ばすところまでいったんですが、結局買えずじまいでした。
図書館で予約したいと思います。
楽しみです~。

投稿者 コリン : 2005年11月 1日 20:55

>コリンさん
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
実は・・・メインサイトの評価は二つ星なんです。
私には合わなかったです。作者が何をいいたのか
分からなくて。他の人の評価は高いんですけどね。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年11月 1日 21:12

あいもかわらずシュールな世界なんでしょうか?
最近の伊坂さんブームには圧倒されますが
やはり自分にはあってないような気がします。
読む前からこんなこと言うのもなんですけど
ゆこりんさんが難解とおっしゃるくらいだから
本当にそうなんでしょうね!

投稿者 ats : 2005年11月 2日 07:38

>atsさん
ご無沙汰しています。
うーん、どう考えても伊坂さんの世界に
入っていけませんでした(^^;
ラストも何だか・・・。
何をどうとらえればいいのか悩みます。
でも機会があったらatsさんにもぜひ
読んでほしいです。感想が聞きたいです。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年11月 2日 07:45

こんにちは、りょーちと申します。blogへのコメントありがとうございました。
私も本書はちょいと肌に合いませんでした。
食あたりに近い感じを受けましたね・・・

#伊坂幸太郎のファンの方、申し訳ないっす。

しかし、Googleで検索した限りでは殆ど高評価なんですよね・・・
うーむ。

投稿者 ryouchi Author Profile Page : 2005年11月 2日 19:56

( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
私もなんです。合いませんでした。
かなり期待して読んだのですが・・・・。
はっきり言って高評価の理由が分かりません。
( ̄へ ̄|||) ウーム

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年11月 2日 22:11

こんにちは♪

けっこう高評価のちょろいもです(笑)。
恩田陸ばりのホラーテイストの高い作品だと思いましたわ。
たしかにラストはちょっと難解ですよね。
というかいきなり投げ出されたみたいな。
そのあたりも恩田陸っぽいと思いました(笑)。

投稿者 ちょろいも : 2005年12月 1日 21:24

>ちょろいもさん
おはようございます。
何だか申し訳ないです(^^;低評価で・・・。
合わなかったんですよね。それなら恩田さんの
作品のほうがまだましかな~と。(笑)
不気味さはあったんですけどね(^^;

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年12月 2日 10:21

こんにちは。
僕は結構、面白く読んだんですよ。
今の国民の空気感はこんな感じで、ほんとにムードだけで大きく振り子が振れちゃいそうな感じはしますね。
犬養のような政治家は現実の政治家の中には見当たりませんが(苦笑)
憲法改正とか考えてる事はありますが、作品自体、深く掘り下げてないので語りません(苦笑)。だけどムードに流されず、もっと考えようってきっかけにはなるかなって思いました。

投稿者 ざっきぃ : 2005年12月11日 18:14

>ざっきぃさん
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪
私は低評価で・・・(^^;
難解ということもあったのだけれど、物足りなさも
感じました。ちょっと読んだあとすっきりしませんでした。
伊坂さん、好きな作家さんなんだけれど・・・。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年12月11日 19:35