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2005年12月15日

天使のナイフ(薬丸岳)


妻を殺したのは13歳の中学生3人だった。桧山は、彼らを殺したいほど憎んだ。やがて4年の月日が流れたとき、犯人だった一人が殺される。警察は桧山を疑うが・・・。4年前の妻の事件と今回の事件は関係があるのか?次第に浮かび上がる真実は?江戸川乱歩賞受賞作品。

なぜ殺されなければならなかったのか?被害者の家族なら誰でもそう思うだろう。この作品の中の「なぜ?」の理由は驚くべきものだった。桧山の妻が殺されたのは?桧山の妻を殺した犯人が殺されたのは?真実が見え始めたとき、さまざまな出来事の一つ一つがつなぎ合わさって、最後には驚くべきものになっていく。「少年法」の問題、加害者側の問題、そして被害者側の問題などがミステリー的な要素と絡み合い、作品をとても面白いものに仕上げている。「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があるが、この言葉の実行の困難さそして大切さを、同時に知ったような気がした。

ゆこりん : 20:07 | コメント (8) | トラックバック (9) | 作者別・・や他

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コメント

面白かったでしょ~~♪
これは絶対に何年か経っても覚えてるような気がします。
作品の持つメッセージは忘れてはいけないものだとも思います。
TBさせていただきました♪

投稿者 short : 2005年12月15日 20:35

>shortさん
こんにちは~。この作品の中にはいろいろな問題が
含まれていましたね~。
「少年法」に対しても、人それぞれいろいろな考え方が
あるものです・・・。
それにしても憎しみというのはやっぱり何年たっても
消えないものなんですね。そこだけが怖かったし、
悲しかったです。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年12月16日 13:54

こんにちは。ゆこりんさん。
期待以上に面白かったです♪
いろいろと考えさせられる部分があり、心に残る作品でした。

TBさせていただきました。

投稿者 ゆう : 2005年12月19日 15:46

>ゆうさん
ヾ(@⌒ー⌒@)ノおはよう
ホント、いろいろ考えさせられる作品でした。
それにしてもあんな真実が隠されていたとは!!

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2005年12月20日 09:55

こんにちは。昨年の話題作、やっと読めました。
面白かったです!
本当に、真相に驚いちゃいました。
TBさせてくださいね。

投稿者 ゆうき : 2006年2月 7日 12:33

>ゆうきさん
真相には本当にびっくりです。ここまで作品を
組み立てた作者には感心しました。
さまざまな問題を含んだ作品で、よかったです(*^▽^*)

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年2月 7日 17:07

はじめまして。
リンクをたどってうかがいました。
さわやかな雰囲気のサイトですね。
同じ本の記事をトラックバックさせていただきます。
少年法、加害者側、被害者側の問題をしっかり捕らえていた作品でしたね。
コメントやTB返しなどいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

投稿者 藍色 : 2006年5月 2日 10:05

>藍色さん
初めまして♪返事が遅くなりました。
連休中、遊び歩いていたもので(^^;
この作品はいろいろ考えさせられる問題が
数多く含まれていましたね。
コメントありがとうございました。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2006年5月 7日 22:37