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2007年3月30日

凸凹デイズ(山本幸久)


デザイン事務所凹組はどんな仕事も引き受ける小さな会社。そこで働く大滝、黒川、そして凪海。ある日凪海の考えたキャラクターが企業のイメージキャラクターに採用されることになった。一緒に仕事をすることになったのはQQQという会社で、社長の醐宮純子はかつて凹組を立ち上げた一人だった・・・。

醐宮、大滝、黒川の過去の話と現在の話とを織り交ぜて、物語は進んでいく。そのコントラストがとてもよかった。仕事に迷いや挫折、悩みはつきものだが、そういうことを深刻にとらえずに軽いタッチでリズミカルに、時にはユーモラスに描いている。読んでいて心地よさも感じた。仕事はお金だけでは決められない。どれだけ自分が打ち込めるか、どれだけやりがいがあるか、そのことのほうが大事だと思う。この作品の中に出てくる人たちの人間関係もさわやか♪心が温まる作品だった

ゆこりん : 15:26 | コメント (2) | トラックバック (1) | 作者別・・や他

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全体がコメディタッチで明るく、最後に心地よくホロリとできました。 遊園地のリニューアルコンペに参加した、デザイン事務所の凹組。 凪海(なみ)のデザインした... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年4月 6日 20:46


コメント

こんばんは。
こちらのレビューを拝見し、早速読んでみました。
あったかくて、爽快感があって、
最後は少しほろりとしてしまいました。
素敵な本の紹介を、ありがとうございました♪

投稿者 KOROPPY Author Profile Page : 2007年4月 6日 20:48

>KOROPPYさん
こんばんは~♪

>素敵な本の紹介を、ありがとうございました♪

そう言ってもらえるとすごくうれしいです。
こういう温かくて心が癒される作品、いいですよね。
山本さんの作品、まだまだ読んでみたいです。

投稿者 ゆこりん Author Profile Page : 2007年4月 6日 21:07