哀離(あいり)

できるなら

君のいる風景を 切り取って

心の奥に しまいたい

旅立つ君を

ぼくはどんな顔をして

見送ればいいのだろう

できるなら

君のいる風景を 切り取って

そしてずっと このままで












































寂寞

君のいた場所には

ひまを持てあました時間たちが たむろして

うずくまるぼくの上には

思い出という名の雪が

しんしんと 降りつもる

一人きりになった この部屋にも

春は忘れずに やって来るのだろうか

今はただ

君のいない寂しさが 身にしみて












































笑顔を見せて

しかったら べそかいた

泣いてる顔も かわいいけれど

やっぱり 笑っている君が好き

もう怒っていないから

いつものように 笑顔をみせて












































陽だまり

陽だまりの中で 見つけたものは

幸せそうな あなたの寝顔と

おだやかな 時の流れ

私も光にとけ込んで

あなたをやさしく包みたい